トライアンフ デイトナ675 のエンジンが掛からなくなった件
今回ボクの愛車の一台 トライアンフ デイトナ675 2012
がツーリング先でピックアップコイル(オルタネータ)が故障しエンジンが掛からなくなりました。
デイトナ界隈では良くある故障らしいので今後同じような故障に会われた方の参考になるよう整備記録として残します。
ピックアップコイル故障までの流れ
ツーリングにて高速、下道合わせて250キロ程を4時間程度かけて走行後目的地到着。2時間ほど停車後エンジンを始動しようとした所エンジンが始動しませんでした….
目的地迄の行程では休憩、給油含めて数回停車とエンジン始動を行いましたが特に前兆のような症状は無かったです。
不具合
モデル 2012 トライアンフ デイトナ675 SMTTMD106型
症状
- 停車後エンジン再始動しない
- アクセサリ状態では警告灯全灯火の為警告の有無の判定不可
- セル始動音あり
- 燃料ポンプ作動音あり
- バッテリー電圧異常なし
- 押しがけ不可
- ジャンプスタート不可(セルの回しすぎにより電圧低下した為ジャンプさせました)
- マフラーからの生ガス臭なし(おそらくセンサー異常によりインジェクターによるフューエルカットの為?)
故障の原因は?
不具合箇所 ピックアップコイル(オルタネータASSY)
この図の2番で囲われている部分です。
このオルタネータからピロっと伸びてる7番のねじで留まっている部分がピックアップコイルです。インターネット上の先人たちの情報をかき集めると今回の症状はピックアップコイルの動作不良?このコイルの故障によるエラーを拾ってECU側でヒューエルカット又は点火カットが行われエンジンが掛からなくなるらしいです。ここで厄介なのがこのピックアップコイルがオルタネータとASSYになっているのでピックアップコイルのみの交換が出来ません。つまりオルタネータASSYの交換となりそのお値段約6万円也。部品代が暴力的な高さです。オルタネータ交換に伴い下図のガスケットも必要です。
このガスケット(2番)は2800円程度。
パーツを個人輸入するかディーラー修理か
パーツ代だけでも6万円オーバーとなってしまった今回の故障。自分で修理して作業工賃を浮かすかディーラーにて修理するか非常に悩みました。自前修理とディーラー修理の比較はこのような感じ。
自前修理の場合
- 故障箇所が素人診断の為ひょっとするとオルタネータを交換しても治らない可能性がある。(パーツ代が無駄に…..)
- 診断機が無い為交換後ディーラーにてエラー履歴のリセットが必要。(工賃発生)
- パーツが海外から個人輸入の為納期が不明
因みにトライアンフの純正パーツは国内のネットショップで販売している店舗が無く海外通販になってしまいます。オススメはコチラのワールドオブトライアンフ。
トライアンフの大半の車種の純正パーツが購入可能です。パーツリストの図を見ながらパーツを確認できるので非常に親切です。他の方のブログを見ていると在庫さえあれば1週間程度で日本まで届くようです。
ワールドオブトライアンフでのパーツ単体価格は
オルタネータ€350.20
ガスケット€16.31
でしたので1ユーロ=135円にて換算すると
オルタネータが約47500円
ガスケットが約2200円
合計で49700円に関税とヨーロッパからの送料が追加されます。
ディーラーにて修理の場合
- 故障箇所をしっかり診断後部品調達の為間違いがない。。
- 作業工賃が必要。(15000円程度)
- 部品代が割高?
ディーラーにて症状を話し概算の見積もりを出してもらったところ
オルタネータASSY 58000円
ガスケット 2800円
作業工賃 15500円
合計76300円+TAX で総額は82000円
とのことでした。オルタネータ代が1万円くらい高いですね。
しかし部品代は送料と関税のお金もあるので差額は数千円。自前修理でもエラーのリセットは別途工賃必要。
今回はディーラーにお任せにしました
今回差額より怖かったのが原因がピックアップコイル又はオルタネータでは無かった場合。
5万円無駄にしてしまうリスクよりプロの診断にお金を払う方を選びました。
ディーラーでの修理期間は2週間でした。
原因はやはりピックアップコイルの故障。
お値段は見積通りの82000円也。
今回はディーラーにお任せしましたが原因特定さえしっかり出来れば自分でオルタネーターASSYの交換を行うのもひとつの手段だと思います。
また純正部品にこだわらなければ中華製?と思わしき社外オルタネーターが3万円程度で売られています。ただし耐久性やフィッティングに問題のある製品も多いらしく数週間で再発ということもあるらしいのでかなりギャンブル感は強いです。
なのでぼくは純正パーツの使用をオススメします。
終わり。